昨年、初開催となったMiwa先生のシニアヨガ解剖学講座。全4回シリーズで開催されたこの講座は、どれも40名以上が受講する大人気の講座となりました。(本当にありがとうございます)
こんにちは、ヨガジェネレーションのべーです。
「シニアの指導は不安…」
RYT200を卒業したものの、こういった声をよく聞きます。年齢を重ねた体をヨガでケアするのは、確かに不安なことも多いですよね。
そういった声にお応えして、出来上がったのがこの講座です。
シニアの体は何が違う?ヨガを実践したい理由

シニアの方々のヨガの必要性はすでに感じている方が多いことでしょう。高齢になってくると、食生活を気を付ける方は多いのですが、運動に一歩踏み出せないという方も多いのが事実です。
- 「少し動くと疲れてしまう」という方。
- 「すでにどこかが痛くて、動くのが不安」という方。
- 「体力の衰えは年だから仕方ない」という方。
これらは、どれも本来なら「運動してケアしたいもの」だったりもします。
皆さんは次の段落に書かれている、「サルコペニア(筋力低下症)」をご存知ですか?
シニアの体に起こること。サルコペニアとは?

私たちの体は実は20代をピークに、筋肉量は、10年間に男性は約2㎏、女性は約1㎏ずつ減っていくといわれています。中でも、主に加齢によって筋肉(骨格筋:体を動かす筋肉)の量が減少し、筋力と身体能力が低下した状態を「サルコペニア(筋力低下症)」と呼んでいます。
「なんか最近筋肉が落ちてきて…」
「長時間歩くのがしんどいんですよね…」
こうおっしゃる方、いらっしゃいませんか?サルコペニアの症状は、意識しないと気づかないことも多く、筋肉量の減少、筋力の低下、身体機能の低下によって、
- 最近体重が減ってきた
- 横断歩道を渡り切れない
- 疲れて外出するのが面倒になり、外出しなくなる
- 階段の上り下りが辛い
こんなことが起こります。こうなってしまう前に、何とか筋力を保持したいもの。だから皆さんにヨガを奨めるんですね。
加齢による冷え性も。筋力低下で引き起こされること

更に、筋力が低下していくことで、冷えに悩まれる方も多いのがシニア世代。筋肉量が減少することで、筋肉での熱産生も減少してしまいます。
筋肉というのは熱を生み出す役割をしています。筋肉量が減ってしまうと、同時に熱を自分で生み出す力も減ってしまいます。また、血流が悪くなることで、全身に熱を巡らせることもできにくくなってしまいます。
また、冷え性と同時にきになるのが「むくみ」。足などに溜まった水分を心臓に戻してくれるのもふくらはぎ。ふくらはぎは第二の心臓ともいわれ、足の方へ下がった血液を戻す役割も果たしています。 これをふくらはぎの筋ポンプ作用と言います。
これもシニアの筋力低下が起こると働かなくなってしまいます。
それによって、下半身のむくみや冷えが起こるわけですね。(うちの父親はやたら最近寒がるようになったんですが…これが原因かも…と思ったのは言うまでもありません)
シニアにヨガを指導する。解剖学は知っておきたい

今日お話した、シニアの体に起こることは、サルコペニアだけではありません。これ以外にも、シニアの筋肉に起こること、シニアの関節や骨に起こることはたくさんあります。
こういった体の変化や、各部位の解剖学の基本知識を知っておくことで、「シニア指導が怖くなくなる」というのが、このシニアヨガ解剖学の講座を開講した理由です。
人は知らないと怖くなります。
知っていることで安心が生まれます。
Miwa先生のシニアヨガ解剖学、次回は5月から4回に渡って開講となります。ぜひ、皆さんMiwa先生と一緒に、骨や筋肉の役目、役割。そして解剖学そのものを一緒に楽しみながら勉強してくださいね。

